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Sunday, January 15, 2017

オリバー・ストーン監督、『スノーデン』の持つ意味を語る:「米国政府は常に嘘をつく」 Oliver Stone on Snowden relevance: 'The US government lies all the time'

オリバー・ストーン監督の映画『スノーデン』が2017年1月27日に日本でも公開される。この映画の初公開は昨年2016年9月のトロント国際映画祭だったが、このときの記者会見でオリバー・ストーン監督と主演のジョゼフ・ゴードン=レヴィットが語った内容をガーディアン紙が伝えた記事を翻訳して紹介する。

翻訳:酒井泰幸

オリバー・ストーン監督、『スノーデン』の持つ意味を語る:「米国政府は常に嘘をつく」

ベンジャミン・リー

2016年9月10日

オリバー・ストーン監督の今回の狙いは、米国内で行われている監視の程度について米国政府が人々を欺いていたことだ。

彼の新作映画『スノーデン』が世界初公開されたトロント国際映画祭で、アカデミー賞受賞監督が記者会見を行った。この映画のテーマは物議を醸した国家安全保障局(NSA)内部告発者のエドワード・スノーデンだ。ジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演のこの劇映画は、NSAが一般大衆を標的にスパイするシステムを構築していたことをCIAの元職員が発見してしまう話だ。

ストーン監督は記者会見でいう。「アメリカ人がそのことについて何も知らないのは政府が常に嘘をついているからだ。今起きつつあることはとても衝撃的だ。この物語が扱っているのは単なる盗聴活動だけでなく、大量盗聴活動、ドローン、サイバー戦争に及ぶ。スノーデン自身が先日言ったように『制御不能、世界は制御不能だ』」。

他国に亡命先を探しながらロシア国内の秘密の場所に今も住んでいるスノーデン自身も、この映画にカメオ出演している。ストーン監督は彼が米国に戻って来られることを願っているが、その実現は疑わしい。

「オバマ大統領は彼に恩赦を与えることもできるし、我々はそう望んでいる。だがオバマは8人の内部告発者を諜報活動取締法により精力的に告訴してきた。これはアメリカ大統領としては史上最高で、彼はこの監視社会の最も有能な管理者の一人だ。アメリカはかつて存在した中で最も大規模かつ侵入性の監視国家で、それを作ったのはオバマだ」。

『ニクソン』や『JFK』など政治色の濃い劇映画で知られるストーン監督は、現在の状況をジョージ・オーウェルの小説になぞらえ、彼が育った世界とは相容れないものと見ている。

「私が育った世界では、こんなことが起きようなどとは考えられなかった。だが2001年以来このかた、何か根本的なものが変わってしまったことは非常に明らかだ。目に映り人が言うことの裏にはそれ以上のことがあるので、その向こう側を見なければならない」。

主演のゴードン=レヴィットは映画の準備としてスノーデン本人に面会し、スノーデンのアメリカを愛する気持ちが極秘情報のリークにつながったと確信している。

「私は彼の愛国心に興味がありました。国家に対する誠実な愛とアメリカ建国の原理に基づいて、彼はこのことを行っていたのです。愛国主義には二種類あります。たとえ何があろうと国家に対して忠実で何の疑問も差し挟まないという愛国心がありますが、もう一種類の愛国心をこの登場人物を通して見て欲しかったのです。米国のような自由な国家に生まれたことの恩恵は、私たちがそういった疑問を問い、政府に責任を課すことを許されていることなのです」。

スノーデンの将来について質問されたゴードン=レヴィットは、「彼が帰国を望んでいるのは知っていますし、実現すれば良いと思っています」と答えた。

映画『スノーデン』がトロント国際映画祭で公開されると、称賛と批判が入り交じった評価を受けた。雑誌『バラエティ』の映画評論家のオーウェン・グレイバーマンは「アメリカの映画監督がここ数年に作った中で最も重要で元気の出る政治劇」と書いたが、ハリウッド記者のスティーブン・ファーバーは「精彩を欠く作品」と評した。

(翻訳終わり)


エドワード・スノーデンと、NSAの一網打尽のスパイ活動、ネット社会の闇については、これまで当ブログでも取り上げてきました。あわせてお読みいただければ幸いです。

アメリカを脱出したスノーデン氏は正しかった (2013年7月12日掲載)

エドワード・スノーデン「声なき人間になるくらいなら国なき人間になる」 (2013年12月30日掲載)

想像を超えるNSAのスパイ活動 (2014年1月28日掲載)

データ・マイニングの深い闇 (2014年2月26日掲載)



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