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Tuesday, January 20, 2015

ダグラス・ラミス:17日、「島ぐるみ会議」の「辺野古バス」で話し合ったこと ー『ジャパン・フォーカス』記事より

辺野古では、7-8割の沖縄県民が反対しており、昨年11月の県知事選挙でも反対の立場を取る知事が当選するなど揺るぎない反対の民意の中で、国による新基地建設のための作業の強行が続いており、キャンプ・シュワブゲート前で抵抗する人たちや海上で抗議する人たちに頻繁にけが人が出ている(琉球新報20日社説 辺野古強行警備 誰から誰を守るのか )。基地建設に反対する市民や政治家、識者などでつくる「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」(通称「島ぐるみ会議」)は15日から毎日バスを那覇市と沖縄市から運行させ反対する市民が現場に行き易くしている。

1月17日、このバスに那覇から乗って抗議行動に参加した米国出身、沖縄在住の政治学者、C・ダグラス・ラミス氏は一日の活動の様子を英語で The Asia-Pacific Journal: Japan Focus に投稿した。

The Bus to Henoko: Riot Police and Okinawan Citizens Face-off over New Marine Base
「辺野古へのバス: 新海兵隊基地をめぐっての機動隊と沖縄市民の対決」
http://www.japanfocus.org/events/view/240

このラミス氏の記事の全訳をしたいところだが、日本語では、辺野古と大浦湾での抵抗の様子は沖縄の新聞-沖縄タイムス琉球新報で毎日報じられている。琉球新報は2月までに限って電子版を誰でも無料で読めるようになっているのでチェックしてほしい。

今回はラミス氏の記事の終盤の部分、17日、辺野古から那覇に戻る「島ぐるみ会議」バスの中でマイクを回しながら交わされた会話の報告が貴重であるとおもい、そこを抜粋翻訳して紹介する。本文では、In the bus on the way back... 以降の部分である。

帰りのバスの中で、人々はマイクを回し合い、感想を語り合った。ほとんどの人は明るい調子で語った。家にいて新聞を読んでテレビを見て非常に腹が立ち、居ても立っても居られない気持ちになって辺野古に来てエネルギーが湧いたと。
 
私の番が来たとき、もう選挙が終わってしばらく経つこともあり、発言に気を遣うことはもうやめて、政治的な話をそろそろしてもいいかなと思って切り出してみた。
 
私はまず、辺野古に来てほっとした面もあるが、それはあくまである程度に過ぎないと言った。なぜなら、そこで私が知ったことは、というより確認できたことは、このような抵抗を24時間体制で3か月続けることは、これが沖縄であるということを考えると可能ではあるとは思いつつ、やはりあまりにも厳しいのではないかと思うと。
 
(ラミス発言続き)私たちはみな、翁長知事が、前任者の裏切り知事が政府に与えた埋め立て承認の取り消しか撤回をすることを待っている。知事はこの問題を検証するには3か月かかるかもしれないと言っている。しかしそれは長すぎるのではないか。(拍手がおこる)取消の場合は3か月かかるかもしれないことは理解できる。法廷に持ち込まれたときに対応できるようなしっかりした法的な根拠に基づかなければいけないだろう。しかし撤回なら今日でも明日でもできる。これは政治的な判断だからだ。専門家の意見を要するものではない。撤回の決定をしてもらいたいと思っている人々に選挙で選ばれたという事実に基づき知事は決定できるのである。だからありとあらゆる方法を使って、知事に一刻も早くそれをしてもらうように促そうではないか。(拍手がおこる)

そうしたら中年の男性がすぐマイクを取ってそのアイデアに賛同した。彼は、三日三晩現場に滞在し、テントで寝たと語った。というか、寝ようと試みたということだ。雨が降っており、テントは水漏れして、三晩目には一晩中咳が出たという。だから諦めて家に帰ってしばし休息した後また日帰りでその日参加したと。彼の話で明らかになった-このようなことを3か月も続けていたらたくさんの人が体を壊してしまうだろうと。そして次はある女性がマイクを握り、どうしたら知事を動かすことができるだろうかと尋ねた。私は、電話をかけたり新聞に投書をしたりすることはどうかと答えているいるときに、由井晶子さんといって、元新聞記者でよく知られた運動家がマイクを取った。

彼女はこう言った-私は「島ぐるみ会議」(このバスを手配した組織)の共同代表を務めている。この会議は設立されて間もなく、今行うべき行動を模索している。皆さんが賛成してくれるのなら、ここで話していること-ある日この会議が手配したバスに乗っていたときの乗客たちが、「島ぐるみ会議」の影響力を使って、知事に埋め立て承認撤回・取消を急ぐように促すようにお願いしている-ということを次の会議で伝えることができます、と。(ここでも拍手が起こった)

最初は、誰かが要請書を書いて他の人たちが皆署名してという案が出たが、100%が賛成したわけではなかった。1人の女性がマイクを取り、今私たちはこの人を知事として選んだばかりなのだから、もう少し好意をもって見守り、知事はご自分のしていることを心得ていると信じるのがいいのではないかと提案した。

その時点でバスは那覇に入り、時間切れとなった。要請書の案はなくなり、由井さんは、いずれにせよ話し合ったことを次回の会議で報告し、「島ぐるみ会議」が行動を起こすように促すと言った。この時点で解散となった。

由井さんの尽力が実を結ぶかどうかはわからないが、結果を生み出しても私は驚かない。由井さんは大変パワフルな性格の持ち主で尊敬を受けている人だ。

そして同時に言えることは、この40人強の人たちの中では、翁長氏が行っていることや行っていないことを批判的に語ることはタブーではなかったということだ。怒り出したり、「分裂させる」とか言う人もいなかった。ほとんど全員がこの分野(埋め立て承認の取り消し・撤回)において、翁長氏に助言するべき状況であるということに賛成しているようだった。

このグループが、行動を起こす準備ができている度合いにおいて典型的なグループであるとしたら、沖縄で現在起こっている大きな政治的・文化的再編成は、最も可視化されてきたのは最近の一連の選挙であるにしても、基本的には草の根からの現象であるということが言えるのではないか。

以上、ラミス氏の「辺野古バス」報告からの抜粋翻訳である。バスの中の人たちのメッセージが「島ぐるみ会議」、そして、翁長知事に届くことを願う。

現場で闘っている人に申し訳なく思う。一刻も早く作業が止まるように、けが人がもう出ないように、基地建設が断念されるように、全力でできることをする。


注:翻訳は投稿後微修正することがあります。

@PeacePhilosophy

Monday, January 19, 2015

1月25日午後2-3時「辺野古に基地はつくらせない!」国会包囲ヒューマンチェーン A Human Chain action to surround the Japanese Diet Building 2-3 PM, Sunday January 25!

レイバーネット」より転載。

 

2015/01/25 1.25国会包囲ヒューマンチェーン 沖縄の民意を無視するな!辺野古に基地はつくらせない!

※シンボルカラーは青です。青い服、青い布、何でもいいので美しい海の青い色で国会を囲みましょう。

14時〜リレートーク、
15時〜ヒューマンチェーン
   終了見込み時刻は15時半です。

場所:国会周辺
 (国会正門向かいの通りから集まり、国会包囲を目指します)
  
最寄り駅(国会議事堂前、永田町、霞ヶ関)

 
主催:「1.25国会包囲ヒューマンチェーン」実行委員会
―――――――――――――――――――――――――――――
2015年1月は、沖縄の全41市町村長を含む代表団が東京・日比谷
野外音楽堂で集会・デモを行い、安倍首相に「建白書」を
直接手渡してから2年となります。
「建白書」の要求は2つでした。

1.オスプレイの配備を直ちに撤回すること。
2.米軍普天間基地を閉鎖・撤去し、辺野古への「移設」を
  断念すること。

その後、仲井眞知事(当時)が公約をひるがえして、辺野古
埋め立てを承認するということもありましたが、今や、辺野
古新基地建設は認めないという沖縄の民意は明らかです。

2014年11月16日、辺野古新基地建設反対を掲げる翁長雄志氏
が沖縄県知事選に勝利しました。12月14日の衆議院選挙にお
いても、辺野古新基地建設に反対する候補が沖縄全4区で当選
しました。しかし、安倍首相は「普天間の固定化はあっては
ならない。選択肢は辺野古しかない」と述べ、あくまでも辺
野古に基地を建設する姿勢を変えていません。

日本全土の0.6%の面積の沖縄に在日米軍基地の74%を押しつ
けている上に、普天間基地の撤去を理由に基地を沖縄県内で
たらい回しにすることは許されません。選挙の結果を見ても
沖縄の民主主義は機能しています。今問われているのは日本
「本土」の市民の人権感覚と民主主義ではないでしょうか。

政府が沖縄の民意を無視しようとしている今、日本「本土」
の側でも反対の声をあげ、辺野古にも高江にも基地はつくら
せないという私たちの抗議の意志を目に見える形で明らかに
しましょう。

2015年1月25日は国会開会日の前日となる見込みです。
翌日からの国会の議論にも影響を与えるべく、ヒューマン
チェーンで国会を包囲します。
―――――――――――――――――――――――――――――
<呼びかけ団体・個人>
青木初子(部落解放同盟品川支部、名護市出身)
/アジア共同行動
/ATTAC Japan(首都圏)
/厚木基地を考える会
/アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会
/うちなんちゅの怒りとともに!三多摩市民の会
/沖縄意見広告運動
/沖縄の自立解放闘争に連帯し反安保を闘う連続講座
/沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック
/沖縄文化講座
/沖縄のための日米市民ネットワーク(JUCON)
/オスプレイの沖縄配備に反対する首都圏ネットワーク
/<語やびら沖縄>もあい練馬
/川平朝清(東京沖縄県人会名誉会長)
/鎌田慧(ルポライター)
/協同センター・労働情報/金城驍(東京沖縄県人会副会長)
/金城吉春(中野・あしびな~)
/原子力空母の母港化に反対し基地のない神奈川をめざす県央共闘会議
/憲法九条やまとの会/相模補給廠監視団
/島袋徹(東京沖縄県人会事務局長)
/島袋善弘(山梨県立大学名誉教授)
/ジュゴン保護キャンペーンセンター
/STOP! 辺野古埋め立てキャンペーン
/すべての基地にNOを・ファイト神奈川
/戦争反対・平和の白いリボン神奈川
/全国労働組合連絡協議会
/高橋哲哉(哲学者)
/俵義文(「子どもと教科書全国ネット21」事務局長)
/日韓民衆連帯全国ネットワーク
/日本山妙法寺/反安保実行委員会
/「バスストップから基地ストップ」の会
/非核市民宣言運動ヨコスカ
/ピースサイクル首都圏ネット
/ピース・ニュース
/ピースボート
/フォーラム平和・人権・環境
/平和をつくり出す宗教者ネット
/平和をつくる大和市民の会
/辺野古への基地建設を許さない実行委員会
/辺野古リレー~辺野古のたたかいを全国へ~
/本郷文化フォーラム・ワーカーズスクール
/前田哲男(軍事ジャーナリスト)
/宮森・630を伝える会
/許すな!憲法改悪・市民連絡会
/ゆんたく高江/
ヨコスカ平和船団
/労働運動活動者評議会
/渡辺美奈(女たちの戦争と平和資料館(wam)事務局長)
―――――――――――――――――――――――――――――
問い合わせ
沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック TEL:090-3910-4140090-3910-4140
沖縄意見広告運動         TEL:03-6382-6537
ピースボート           TEL:03-3363-7561
―――――――――――――――――――――――――――――

【チラシ】
http://noosprey.xxxxxxxx.jp/pdf/1.25flyer.pdf
 
 
 
 

Thursday, January 08, 2015

Women's Action for Peace - An Invitation from Norma Field 「女の平和」1.17国会ヒューマンチェーン行動のお報せ(ノーマ・フィールド)

1月17日「女の平和」行動のご案内です。Facebook Page: See HERE. フェースブックはこちら
Please see below Norma Field's invitation to join the "Women's Action for Peace."


 
Dear Friends,

I wanted to let you know about an action planned for the afternoon of January 17, a week from this Saturday. It's the brainchild of a dear and respected friend, whose childhood years coincided with the war. Desperate from the events of last summer (passage of the state secrets law, for instance) and frustrated by mainstream media refusal to cover protest, she hit upon the idea of having women come together in the name of commitment to opposing war and encircle the Diet. Her inspiration is the Icelandic women's Redstocking movement--1975, when 90% of the women of Iceland took the day off from doing whatever they normally did, wearing red stockings. Did you know about this? I didn't. This will not literally be a "red stocking" day--they'll wear something red. Women who can't attend are organizing events in Nagasaki and Sendai (so far), and others will get together as they can and send in photos. Men are encouraged to put on something red in solidarity, too (and that gives you a chance to explain why).
 
They had a press conference on December 25. Tokyo Shimbun, Mainichi, Akahata, and Iwanami attended. Can't help thinking Asahi's absence is a sign of the times. Tokyo Shimbun and Akahata published articles with photos. Here's the facebook page, with 2 photos of the members present at the press conference at the top. You'll also get some of the atmosphere of the organizers. The yobikakenin span the generations and different orientations and affiliations--the arts, education, medicine, labor, antinuclear. A few are quite famous, but the point, of course, is to bring together as many women of all walks of life--and that this visual impact will puncture the increasingly stifling pressure not to express one's views--that this will be a beginning. (That happened, for a time, with the antinuclear movement.) 
 
I'm attaching a flyer and Japanese and English versions of the short statement, "Why Women's Peace." Do you feel some hesitation, precisely over that? I do, always. I'm recalling the experience of trying to get a statement signed by "women of the University of Chicago" opposing the Gulf War. Two reasons I thought of appealing to the women-- not surprisingly, it was the staff, clerical workers, overwhelmingly female, who had family members directly affected, and belonging to a self-identified group of leftist faculty, I knew there would never be agreement on wording, for starts, till the proverbial cows came home if I appealed to that sector. Some of the women faculty of course brought up the objection to maternalism and the historical role of women's collaboration in war, but all of them signed (only one refusal, a courteous one, probably because of identification with Israel).  
 
And I always think of the reasoning of Muto Ruiko (Fukushima): "If I emphasize action by women, it's not at all out of a wish to exclude men. Historically speaking, women have been subjected to intense discrimination and oppression, but in the present dog-eat-dog world, with primacy of the economy, it might be men who are placed at the front lines of oppression. In that sense, I think that women might still have a reserve of a different kind of strength." (from her book, Fukushima kara anata e, Otsuki Shoten 2012, pp. 67-68)
 
 Those of you in Tokyo, please go if you possibly can. Please help spread the word.
 
Yours,

Norma

Wednesday, December 31, 2014

2014年最後に:書評紹介と、「終戦70周年」への警告

今年最後に、読み応えのある内容で知られるカナダ・バンクーバーの日本語月刊誌『月刊ふれいざー』10月号に載った黄圭(Hwang Kay)さんによる『よし、戦争について話をしよう。戦争の本質について話をしようじゃないか!』(金曜日刊)の書評を紹介します。




この本は2013年夏、映画監督オリバー・ストーン氏が、彼とThe Untold History of the United States (書籍およびドキュメンタリーTVシリーズ:日本語では『もう一つのアメリカ史』という題で出ている)を共著・共作したピーター・カズニック氏(アメリカン大学教授)と当ブログ運営者・乗松聡子の誘いで、カズニック氏と立命館大学の藤岡惇氏が20年にわたり行ってきている広島・長崎への学生の旅に一部参加しながら講演旅行をするという形で来日したときの記録です。私たちは沖縄まで足を延ばし、オリバーは沖縄が米軍基地に占領され「戦争が終わっていない」状態に驚き、その上に辺野古の海を埋め立てて新たな基地を造ることを「恥ずべきことだ」と言いました。今まで出た書評は当ブログ左上にリンクをまとめてあるのでご覧ください。

日本人が広島と長崎の歴史を記憶し教育する姿は素晴らしい。と同時に日本人は戦争中に自国がアジア諸国や連合軍捕虜に対して行った残虐行為の数々をはじめ、自らの歴史に直面すべきである。

2013年8月8日、長崎原爆爆心地
に献花するストーンとカズニック
オリバーが来日中口を酸っぱくして言っていた言葉です。米国を愛しているからこそ米国の他国への残虐行為を米国人に教えようとしてきている映画監督ならではの言葉だと思います。そしてこの言葉ほど明日から「終戦70周年」を迎えようとしている日本人が耳を傾けるべき言葉はないでしょう。

「300万人が犠牲になった」と、日本人の被害にしか目を向けず、内向きで自国中心主義的な戦争記憶を強化させて「平和教育」「記憶の継承」をしているつもりになっていてはいけないと思います。この自国中心主義こそが差別や暴力や戦争の原因になります。二度と戦争を起こさない記憶のし方。それは「日本軍『慰安婦』」をはじめとする加害の歴史に背を向けたり否定したりすることではなく、そういった歴史を直視しながら学びを深め、共有し、アジア隣国をはじめとする諸外国の信頼と友情を回復していくことに他なりません。

最近話題になっているアンジェリーナ・ジョリー監督『アンブロークン Unbroken』は、オリンピックにも出場した陸上選手ルイ・ザンペリーニ氏が空軍の兵士として太平洋戦争を戦い、日本軍の捕虜となり、大森俘虜収容所、新潟の直江津炭鉱などで過酷な労働と虐待を生き延びる物語です。日本語では「反日映画」とか言って騒がれていますが、観てもいないのによくそんなことが言えるものです。私は12月24日バンクバーで封切されたその晩に観に行きましたが、「反日」といったイメージとはかけはなれたものでした。このような映画を「反日」と呼ぶ人は、広島長崎の原爆や空襲を記憶する映画を「反米」映画と呼んだり、ホロコーストを記憶する映画を「反独」と呼んだりして糾弾するのでしょうか。自国中心主義もいい加減にしてほしいものです。

私は、このザンペリーニ氏のサバイバルと和解の物語は日本でこそ広く公開され、記憶されるべきものと確信しました。戦後70年、日本はこのような映画を積極的に上映してこそ歴史への責任、そして二度と戦争を起こさないために、現在と未来への責任を果たすことができるのではないかと思います。

12月30日 バンクーバーにて @PeacePhilosophy こと 乗松聡子

PS 以下『アンブロークン Unbroken 』のトレイラーです。